「ロコモティブシンドローム」って知ってる?_『後悔しない病院選び 整形外科読本』

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photo credit: char1iej via photo pin cc

整形外科に初めて通院したのは、高校生の頃、サッカー部の部活中に脚を滑らせ左足首を思いっきり捻り、激痛と共に歩けなくなってしまった時です。その時診察していただいた先生は、足首をギブスで固定するか、テーピングで固定するか僕に選択するように言いました。
その時は僕はどちらでもいいのなら、ギブスだと風呂とか入れないし面倒だからとテーピングを選択したのですが、その時の固定具合が甘かったのか、痛みが慢性化してしまい、長年経過した今でも正座をすると、足首が直ぐに痛くなってしまいます。いわゆる「古傷」ってやつです。

お医者様任せではちと怖い、ある程度の知識は是非知っておきたいという方にオススメ!

その後は幸運にも怪我などはしなかったため、整形外科にお世話になることはなかったのですが、昨年にジョギングで膝を壊し、また半年前頃からは極度の肩コリから、首~肩~手首と広範囲に痛みを感じるようになったこともあり、数箇所の整形外科に通っています。
なぜ、数箇所かというと、自分としては納得できる治療が受けられなかったと感じるからです。もちろん、僕は単なる素人なので偉そうなことは言えないのですが、どうも病名をしっかり教えてくれなかったりどうすれば症状が改善されるのかについてのアドバイスが曖昧だったりすると、つい不信感を持ってしまいます。
理由は違えど、きっと皆さまも、お医者様に対して不満をもった経験あると思います。
ただ、だからといって自分で評判の良い病院を見つけるのは至難の技ですよね。ネットで集めることができる情報は広範囲に渡るためある程度は参考に出来ますが、実際に行ってみると評判と違うってことあるため、信頼性には若干欠けます。
その分、信頼性の観点では書籍・雑誌等は若干上です! 今回ご紹介するムックは知っているようであまり知らない「整形外科」について色々と学べる良著です。

少し前に新聞の公告で見かけて買ってみたのですが、中身は予想していたよりも堅め、よく言えば真面目な内容でした。巻頭にアナウンサーである町亞星さん、女子サッカー選手の丸山桂里奈さん、元宝塚の水夏希さんたちが整形外科での治療経験を語ったインタビューや対談がありますが、その後に続く内容は、実用書的な内容です。
なかでも一番読み応えがあるのは、「スーパードクターが答える整形外科Q&A」というタイトルで僕ら一般人が疑問に思いそうなことに日本整形外科学会のドクターが一問一答形式で答えているコーナーです。
整形外科の治療方法・治療期間・治療費の相場といったことから、上手な医師の選び方・付合い方、変わったことろでは整形外科の歴史など雑学的なものまであって単に読み物としても面白いです。
また部位ごとに考えられる病気とその治療方法をまとめてある「整形外科の気になる病気と治療」の方法も、図入りで「どんな病気か?」「原因は何か?」「日常生活の注意点」「治療方法」と解説されているので、今は自分に関係ないと思われるものでも知識として知っておくのは将来的には役に立つでしょう。

整形外科学会が提唱する「ロコモティブシンドローム」って知ってる?

また、本書を読んでいて見慣れない言葉を一つ目にしました。それが「ロコモティブシンドローム」(以下「ロコモ」)。数年前からすっかり世間に定着した「メタボリックシンドローム」と似た響きですが、本書によると定義は以下の通りです。

 ロコモは、運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態を表す新しい言葉です。運動器全般の機能が落ちて、運動がしにくくなる「運動器症候群」ともいいいます。

ロコモメタボは関係があるのです。つまり、ロコモは運動機能の低下が原因で起こるのですが、運動器の機能が落ちると、日常で動くことが辛くなるので、それによって内蔵脂肪が蓄積してメタボになってしまうという訳です。
ちなみに以下のチェックに1つでも当てはまるとロコモの疑いがありだそうです。

□1 片脚立ちで靴下がはけない。
□2 家の中でつまずいたり滑ったりする
□3 階段を上がるのに手すりが必要である
□4 横断歩道を青信号で渡りきれない
□5 15分くらい続けて歩けない
□6 2kg程度の買物をして持ち帰るのが困難
□7 家の中のやや重い仕事が困難

当ブログをご覧になっていただいているであろう年齢層の方は、まだまだ、このような症状はないかと思いますが、例えば両親や祖父母の年齢であれば十分当てはまる可能性があると思います。実際50歳を超えると運動器に障害を訴える方が多いそうですし、それが原因で寝たきりに繋がる可能性もあるので、甘くは見れません。
もし自分は関係ないようでも、自分の身内に上記の症状が見られる方がいらっしゃるようでしたが、是非、整形外科の先生に色々聞いてみるのが一番安全だと思います。また、日本整形外科学会が立ち上げたHPでは、ロコモについて色々知ることができますので、是非一度ご覧になってみてください。
ロコモチャレンジHPはコチラ→ http://locomo-joa.jp/


本書でもうちょっと知りたかったなぁと思ったのは、病院のリストです。タイトルで「後悔しない病院選び」とありますが、実際の整形外科の病院のリストはそれ程多くなく100強程度です。そのため、皆さまのお住まいの近くの病院が掲載されているとは限りませんし、絶対数としても少ないと思います。出来ればこの5倍程の情報量は欲しかったなぁと思います。
実際僕も本書を買った頃、別の病院を探していたのですが、本書に掲載している病院を選ぶことはできませんでした。それが少し残念と言えば残念でした(^^ゞ

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