もう後悔はしたくないから!_『死ぬときに後悔すること25』By大津秀一

昔に比べると、テレビを見る頻度が以上に減ったのですが、それでも現在は実家に住んでおり、食事時は居間のテレビがついているため、夕食時のテレビは良く見ます。まぁ、ほとんどがNHKのニュースなのですが(^^ゞ
そのため、ここ数日は特に、震災関連の話題を良く見ました。あれだけの惨劇だったので、その悲惨な現状を伝えようとする報道の意図は分かるのですが、どうもマスコミの「頑張ろう」や「絆」といった言葉の連発には違和感を覚えてしまいます。まぁ、それがマスコミと言えばマスコミなのかもしれませんが…。
ただ、やはり今回の震災は、日本という身近な場所で起こり、多くの人の命を奪った惨劇なだけに、多くの方が「命」「家族」の意味を改めて考えされられたのではないでしょうか?
僕も色々と考えることがありました。丁度、色々あって自殺未遂をし、離婚をし、実家に戻った数ヵ月後の出来事でもあったので、「死」というものが以前よりも身近な存在になっていることも関係しているのかもしれません。そんなこともあり、少し前から読んでみたいと思っていたのが、本書です。

死ぬときに後悔すること25 (新潮文庫)

大津 秀一 新潮社 2013-09-28
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by ヨメレバ

正直に言いまして、このタイトルを見たときに、僕は勝手に本書は、死を目前にした人がどのようなことに後悔するのか? というエピソードを中心に編集されたものかと勝手に思い込んでしまっていたため、読み始めて最初のようは「あれ」っという感じでした(内容が良い悪いという意味ではないです)。
もちろん、患者さんのエピソードも紹介されていますが、あくまで多くの人の死を見届けてきた緩和医療医である著者が、多くの人の死に実際に立ち会ったがゆえに感じた「人は死ぬときにはこういうことに後悔するんですよ」ということを紹介している感じです。
そのため、本書を狙いは「はじめに」の中でこう書いてあります。

終末期に皆が必ず後悔すること、それを前もって紹介し、元気なうちにやっておけばよいのではないか、そのような思いから生まれたのがこの本である。やり残したことをつくらないために、健康なうちにやるべきことを全てやってしまおう! そういう試みである。

つまり、上手く表現できる言葉が見つからないのですが、本書で紹介されているようなことを反面教師にさせてもらって、自分が死を迎えるときは、後悔しないですむよう教訓にさせてもらいましょうね、ということです。なので立ち位置としては自己啓発系の「ビジネス書」のような印象も受けました。
さて、実際の中身ですが、章立てが「健康・医療編」「心理編」「社会・生活編」「人間編」「宗教・哲学編」「最終編」と6章にわけ、25の人が死ぬときに後悔することが紹介されていますが、別の分け方をすると、
自分自身に関する後悔」
人間関係に関する後悔」
手続関係に関する後悔」

の3つに分けることもできると思いました。
そしてそれぞれについて後悔しないように生きるためにするべきことを要約すると次のようになります。
「自分自身に関する後悔」
健康が何より大切です。タバコを吸うのはその人に自由ですが、病気になり後から後悔する人が多いのが事実です。病気になると、旅行に行くのも一苦労だし、食事も美味しく食べることができなくなるので、旅行に行きたいなら行っておく、美味しいものを食べておくというのも大切です。もちろん病気にならないためには、人間ドック等でしっかり予防しておくべきです。
また、精神的には自分に嘘をつかないことが大切です。忍従な人生は時に美徳と取られますが、やりたいことを我慢しすぎると後々後悔することになります。夢を持ち続け、その夢に向かい全力を尽くした人は後悔しないものです。
「人間関係に関する後悔」
他人に対しては優しくするべきです。この「優しさ」というのはあるときは逆効果になったり、毅然とした態度が優しさになる場合もあるなど、優しさを行うことは難しいですが、他人に心から優しくしてきた人間は、死期が迫っても自分に心から優しくできます。
可能であれば、結婚し子供を育てておくのが良いでしょう。家族関係、特に夫婦が血縁を超えた深い結びつきでつながっている場合は、終末期の苦悩も少なくなります。
「手続関係に関する後悔」
自分自身が、病気に倒れたときの医療方針や、もしものことがあったときの、自分の葬儀や遺産については元気なうちにしっかり計画を立て、決めておくべきです。必要であれば文章に起こしておくことが、のちのちのトラブル回避にもなりますし、家族に余計な苦労をかけずに済みます。
どうでしょうか?
僕自身は、今あと数ヵ月に命だと言われたら、きっと後悔だらけです。それはきっと、一日一日を真剣に生きてこなかったから、だと思います。もちろん、いい加減に生きてきたというわけではないです。
ただ、体も心も健康で、お金もまぁまぁ普通にあって、仕事もバリバリこなしてて、家族も健在で、と「当たり前」にあることが当たり前にある状態だと何となく危機感がないというか…。
よく「失ってみて初めて分かる○○の有難さ」などと言いますが、確かに僕も色々失ってみて初めて「当たり前」だと思っていたことが「当たり前」じゃないことを知りました。だからこそ、今は一日一日を真剣に生きるようにしています。もぅ本当に後悔はしたくないので!
とは言っても、大津先生も

 残念ながら、死を前に後悔がひとつもない人はいないだろう。(中略)けれども、「後悔がないように」と普段から考え、ここまで列挙してきたことに一生懸命励んだらどうだろうか。恐らくそうでない場合と比べて、まったく違う人生が、まったく違う道が眼前に広がるのでなないだろうか。

と述べられている通り、「俺の人生は完璧だった!」と思えることはまずないでしょう。きっとちっちゃなことで後悔しちゃったりするんだろうな。それでも「まぁ、俺にしちゃ上出来な人生だったなぁ!」と満足できて死ねれば最高だ、そのためには、「今」!今を精一杯生きよう、と改めて決意しました。

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