数字以外の箇所にも読み処、有り_『「できる社長」だけが知っている 数字の読み方』By金児昭

 今年の第一の目標は何といっても、税理士試験の複数科目合格なので、生活の全ては受験勉強を中心にして回っているのですが、それでも読書をする時間は絶対に確保して、出来るだけインプットの量は増やそうと思っています。なので、今年の年間読書目標は少なめですが「40冊」に設定していますが、現在「11冊」読了と想定よりは早いペースで読めてます。
 本自体は好きなので、今までも小説・エッセーの類は読んできたのですが、ビジネス書は30過ぎまでほとんど読んだことがなかったので、読めば読む程、さらに読みたい、そして読むべき本がでてきて、困るくらいです。
 そのなかでも、特に今年、インプットするべき知識として重視しているのが、①自己啓発本の古典を読む、②会計・税務についての知識を付ける、③「心」がテーマの書籍を読む、の3つです。
 なかでも特に②の会計・税務についての知識は、これから自分が生きていこうとする分野でもあるので、税理士や会計士先生目線、コンサルタント目線、社長目線など色々と違った目線で捉えた会計・税務について学びたいと思っているのですが、今回読ませていただいた書籍は、経理一筋で生きてきた著者が、間近で見てきた「できる社長」達が会社の経営に関して、どのように頭と体を使っているかを述べたものです。なので、会計に特化した本ではありませんが、会社経営全般について大切な視点を学ぶことができる構成になっていました。

 ということで、本書は

第1章 「できる社長」は現場から数字を見る
第2章 「できる社長」は本質主義者
第3章 「できる社長」はシンプル経営
第4章 「できる社長」は経理・財務をこう使う
第5章 「できる社長」の決算書の読み方

 と5章構成になっていますが、所謂これぞ会計本的なものは第5章の決算書の読み方ぐらいです。いえ、全てが会計と結び付いていると言えば結び付いているのですが、直接的な所謂「会計本」的な要素としてはです。
 ちなみにその第5章では「できる社長」がみるべきポイント5箇所が示されています。
①売上高(P/L)
②当期純利益(P/L)
③純資産(自己資本)(B/S)
④総資産((B/S)
⑤利益剰余金(B/S)
 この5つの数字の意味を理解していれば、それ以上の数字は、大枠で意味を捉えていれば問題ないそうです。ただ、いまだに、古い感覚の人は「経常利益」や「営業利益」の概念から抜け出せない方も多くいるようです。
 また、経営分析で頻繁に使われる「ROE」(株主資本利益率)などの指標を社長がこだわるのはあまり感心しないと述べられています。これは、分析のための分析になってしまい、わけがわからなくなる可能性があるからだそうです。
 と、会計本らしいことから紹介させていただきましたが、僕が気になったところを数箇所、紹介させていただこうと思います。
 第1章の「できる社長」は現場から数字を見る、から

 社長は私の10倍くらい計算が早く、いつもこちらが計算するよりも早く暗算で答えをだしていました。~(中略)~ そういう暗算能力は、経営の役に立ちます。いろいろなやりとりで、一瞬一瞬いつも相手より先に答えが出せるので、一手先、二手先を読むことができるからです。

 これは、僕自身が暗算が弱いのが理由なのですが…(^^ゞ、今の時代計算なんてパソコンややってくれるし、近頃は傍らに必ず電卓があるので、ついちょっとしたことでも電卓を叩いてしまうのですが、以前から暗算が遅いのは損をしているように感じる時が確かにあったこともあり、この暗算能力はある程度、いや、本書によるとかなりの実力を身につけることが大切となんだと改めて感じました。なので、早速ググッてみて、暗算のための本を選んでみました。(何かオススメがあったら教えてください!)

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 もう一つは第2章の「できる社長」は本質主義者、から

 社長は「株主と社長と従業員の性質を合わせ持った存在である」と私は考えています。~(中略)~ そう考えれば、株主で社長で従業員の人が社長をやる場合、自分と社会のためだけを考えていけばいいことになります。それはエゴイズムでも何でもなく、会社経営の基本です。
 「自分と社会のため」と考えたときに、「ならば社会のほうか大事だ」と思うのは欺瞞です。社会が後回しになったとしても、まずは自分を大切にすべきです。なぜなら、自分を大事にできない人間が、社会を大事にできるはずがないからです。だから99.9%は自分のため、残る0.1%も自分のため。そう思ってよいでしょう。

 この「自分を大事にできない人間が、社会を大事にできるはずがない。」という言葉は、以前似たような言葉を別の本でも目にした時にも強く「確かにそうだ!」と思いましたが、仕事、プライベート関係なしに、これからの僕の迷った時の行動指針の一つにしたい言葉です。この「社会」の部分を「●●」と別の言葉に置き換えたとしても、すべてに当てはまる言葉ではないでしょうか? 
 
 とまぁ、あまり会計や数字とは関係ないところで引っかかってしまったのですが(^^ゞ、恐らく、今回感じとれたことが今の自分には必要なことなんだと思うので、良しとします。恐らく別の方が読んだら、別の箇所にひっかかうでしょうね! 是非未読の方は読んでみてくださいな。
 最近、急に選んだ本の新書率が高いですが、改めて新書の便利さを実感してます。最近は読み終わった本は強制的に自炊する流れを作っており、電子化を進めていて、iPadで再読することもあるのですが、新書の絶妙な「重さ」やサイズ」は、まだiPadでの読書よりは手軽さや読みさすさの点では上ですね!

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