私たち大人こそ読むべき知るべき現実_『犬たちをおくる日』By今西乃子

ここ数ヵ月、自宅の近所に比較的広い公園があるので、その公園内の舗装された周回コースでジョギングをすることが多いのですが、そこでは困った人をたまに見かけます。
なんと、犬をノーリードで散歩させている人が結構いるのです。その時のことは以前ブログにも書きました。
・過去のエントリー記事はコチラ→【学び】遊ばせてあげたい気持ちは分かりますが…(-_-;)
ただ、その時は、後々面倒なことになると困るからと、黙った見ていました。しかし、先日、いつものようにジョギングしていると、いつもノーリードで犬を公園の芝生に放して遊ばせてる飼い主がいたため、つい、ブチッとキレてしまい「貴方、ノーリードで犬を放しておくなんて、何考えてんの? 夜だからいいと思ってんの? いい大人なんだから、そういうの止めろよ!」みたいなことをつい言ってしましました。
今考えると、もっと冷静に相手を諭す言葉をチョイスすべきだったと反省していますがm(_ _)m、それでも身勝手な飼い主には腹が立ちます。まだ、子供がやっていることなら分かるのですが、常識のあるはずのいい大人(結構40~50代ぐらいの人が多い)がやってるので、ホント呆れます。
今回、ご紹介させていただく書籍も、一応ジャンルとしては、児童書に分類されるもので、ベージ数も150P程、文字も大きく、行間も広い、まさに子供向けの作りになっていますが、その内容は子供というより、私たち大人が読むべき内容です。

犬たちをおくる日: この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (フォア文庫)

今西 乃子,浜田 一男 金の星社 2015-09-02
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by ヨメレバ

本書は、著者が、愛媛県動物愛護センターで取材した内容を、その施設で働く方たちの目線を通して語られるノンフィクション作品です。その内容は冒頭の数ページに渡る施設内部の写真、実際の殺処分の機械など写真からして衝撃的です。
この施設には、一年間で平均約4千頭の犬たちが集められるそうですが、そのうち、譲渡会等で命を救うことができるのは、わずか数百頭。そこ他大勢の犬たちは殺処分されてしまいます。これを日本全国にすると毎年500,000頭もの犬たちが殺されているのです。
これは恐ろしいことだと思いませんか?

しかも、その多くが一度は犬達を飼うと決めた飼い主たちが、自らセンターに持ち込むことが多いそうです。殺されることになると分かっているのに…。
実例としてセンターで実際にあったとんでもない飼い主についての出来事が記載されています。

・「バカな犬」だからと飼い犬をセンターに捨て、帰り際に「かわいい子犬」だとセンターで保護をされている犬を譲って欲しいという人(当然、却下されています!)
・以前捨てた飼い犬との最後の思い出と、子供と写真を撮るだけ撮って、「バイバイ!」と帰っていく親子。

はっきり言って、そんな人がいること自体信じられないのですが、毎年毎年犬や猫たちが殺処分されている頭数を考えると、「命」を「命」と考えられないおかしな感覚を持っている人は実はこの日本には数多くいるのでしょう。

「捨てるのは簡単ですが、助けるのは簡単ではないんです」
職員の方の言葉は重いです。

本書は、冒頭で書いたように児童書です。ですが、僕たちのような大人が読むべき本です。何故なら飼い犬や猫を、「捨てる」という発想が浮かぶのは大人でしょう! 子供はもぅいらないからと犬達を「捨てる」という決断をし、センターに持ち込むことなどほとんどないと思います。仮に、子供がそんなことを行ったら止めるのが、これを止めるのが大人の役割でしょう?!
最後に所員の方の言葉をご紹介します。これから新たに犬を飼おうとする方は、この言葉についてしっかり考えてください。

「ある面、人間の子供と同じですが、人間のこどもは、やがて自立します。でも、犬は一生、その生涯を閉じるまで、飼い主が面倒を見てあげないとだめなんです。それだけに“命”に対する責任は大きいですよね」

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