レバメモ『3分以内に話しはまとめなさい』高井信夫

『3分以内に話しはまとめなさい』

3分以内に話はまとめなさい
3分以内に話はまとめなさい 高井 伸夫

かんき出版 2003-09-29
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単行本: 220ページ
発売日: 2003/9/29
■「話を短くする努力」があなたを磨く
1. 最初の三分で勝負が決まる
 最初の三分が重要です。デキル営業マンは、社長が身を乗り出してくる話題を見つけ、それを最初の三分にぶつけてその場を盛り上げます。お客様は営業マンのエゴにはつきあってくれません。話というものはすべて同じです。最初の三分の話し方のTPOがわかっているかいないかで、その人の評価が分かれます。 「最初の三分は、あとの一時間に勝る」です。
2.三分以内で話をまとめることの効用
 日本には伝統的に「以心伝心」という心の通わせ方がありますが、もうそれだけではやっていけない。どうしても話す力というものが必要になるのです。話す力を磨くためにも、「三分以内で話をまとめる」という訓練が一番よいと私は考えています。なぜか?それは
①論理的な話の運び方 ②独創的な発想 ③状況変化に適用する即応性
などが一緒に身につくからです。
3. 三分以内の「三」には深い意味が隠されている
「仏の顔も三度まで」「石の上にも三年」「三人寄れば文殊の知恵」など、古くから三という数字が物事の分かれ目になっている。
 経験的に言えば、三分というのは、たぶん、 「人と話をするのに、短すぎず長すぎない最小時間」なのです。つまり、人がコミュニケーションを図るのに十分な時間なのです。
5. デキル人の話し方三要素
 一つの話に対して三分以内の店舗で話がテキパキ進んでいくと、お互いに快感を覚えるようになり、自然と頭の回転もよくなり、動作も機敏になります。
 デキル人の備えるべき話の三要素
①きわめて手短である
②多岐にわたる
③核心を突く

6. 話は短いほうがよいもう一つの理由
 スピーチの世界では「スカートの丈と挨拶は短ければ短いほどよい」といったことがよくいわれてきました。五分ですむ事に三十分も一時間も費やすのは時間の無駄。この無駄を省けば、別のことに使う時間が生まれてくる。つまり「時間を合理的に使う」ことができるのです。
 また、もう一つ理由があるのです。それは「短いほうが印象に残る」ということです。
 練習として、最初のうちは、頭の中でいっぱい思ったことを、まず書いてみる。そして削りに削ってどうしても言葉にしなければならないことだけを言葉にする。それができたとき、名スピーチは生まれるのです。
 三分というとゆっきり話して八百字、やや速く話して約1100字が目安です。
7. どうすれば短い時間で感動を与えられるか
 一番好ましいのは、やはり感動による説得だとおもいます。そこで人はどうしたら数分の短い話で感動してくるれるのか?そのためには「真・善・美について語ること」が効果的です。
①真-「本音で語る」ということ。
②善-「前向きな気持ちを駆り立てる話」というふうに理解するとよい。
③美-「表現手段」と考えてください。とげとげしい言葉で語るのと、まろやかな言葉で語るでは印象が違う。
※毎日新聞の編集委員だった故山崎宗次氏が残した「文章作法の極意」
「カンカラコモデケア」
カン(感動、まず本人が)
カラ(カラフルな情景描写)
(今日性とコモンセンス)
(物語性、続きが読みたくなる展開)
(データ、これがあると説得力が増す)
(決意、それに行動が加わればアグレッシブな文章に)
(明るい文章)
この七つの要素は、話かたにも通じる
8.自慢話は聞いても、自分はしないこと
 現役でいるうちは、仕事の場には自慢話は持ち込まないのがデキル人というものです。
 一方、相手の自慢話(とくに年輩者の場合)は、できるだけ聞いてあげることです。相手が自慢話を始めたらチャンス到来と思ってよいでしょう。
9.知ったかぶりは物事を停滞させる元凶だ
 知ったかぶりをしてはいけない。わからないときは、
「そのことを私はよく理解できていません。恐れ入りますが教えてください」
というのが正しいやり方です。
「自分にも知らないことがある」と自覚すれば、おのずと聞こうとする姿勢がでてくるものなのです。個人も企業も進歩、発展するためには「他人から教えを請う」という謙虚な態度がきわめて大切だということです。
11. あがり性の人はゆっくり話すといい
 あがり性の人は、人前に出るとふだんの実力の半分も出せないという非常に不利な特性を備えている。これを防ぐ方法として、おすすめしたいのが、稚拙と思われるほどスピードダウンして話をスタートすることです。最初に超スローテンポで入ると、聞くほうは「あれ」「何なの、これ」と思う。そうすると話すほうは、聞き手が感じている違和感を修正しようと意識が働く。つまり、早く普通のテンポに持っていかなくては、という一点に意識が働くようになります。その結果、「あがる」ということへの意識過剰から解放される。
13. 他人の話に割って入るタイミング
 ミーティングや会議の席で、自分の意見を言いたいのに、きっかけがつかめなくて、なかなか言えないことがあります。そのような状況で自分が発言の機会を得るためには、「質問をする」というのが一番よい方法と言えます。質問をして、その質問に対する答えを受け、それをきっかけに話に割り込むという戦略です。
14, 自己主張するときの勘所
 議論の場では全員が対等でなければなりません。したがって、もし自分が下の立場だったとしても、主張において下の立場を意識することはない。
■ 話し方であなたは評価されている
16. デキル人、デキナイ人の分かれ目はここ
 現代では、デキル人と思われるためには、前向きの姿勢を明示しなければならない。話についても同じで、ことに仕事に関することでは、どんな事柄も肯定的にとらえ、肯定的な発言をすることが望まれる。自分で仕事を企画し、それを上に認めさせ、自らが成果を上げなければならない。つまりプレゼンテーションということが大きな意味を持つようになってきているのです。
17. 最初に「結論」を持ってくる話し方のコツ
 限られた時間で簡潔に自分の言わんとすることを明示するには、まず先に結論をはっきりさせなければならない。ではどうやったら「最初に結論ありき」の話ができるか?
 一番大切なのは瞬間的な判断力。これは日頃から意識して訓練しておく必要があります。そのためには、まず結論を先に持ってきて、あとで理由を縷々説明していく習慣を身につけるのです。
 もう一つ大切なことは、自身の考えをしっかり持つこと。それは相手側にこちらの首尾一貫性を分からせることにつながってきます。
18. 信用されるには裏づけのできる話をする
 相手が納得しない理由は、大きく分けて三つあります。
①「話の中身が信じがたい場合」
→相手が納得するに足る情報を用意しておく必要があります。
②「理解できない場合」
→相手の理解できるレベルまで下りていって説明しないとなかなか納得してもらえません。
③「相手に興味がない場合」
→相手に興味を持ってもらうテクニックが必要。
①~③はどれも容易ではないが、この三つを一挙にクリアする方法があります。それは、話し手のあなたが、
相手から絶大な信用を得てしまうことです
19. よいしゃべりには情報収集が欠かせない
 だた集めるだけでは駄目なのです。ふだんから情報感性を養っておき、情報価値を判断することが大切です。もちろん、その情報価値は「自分にとって」でよいのです。
20. 数値化した表現は客観性を増す
 話をするとき、適当に数字を交えると、非常にわかりやすくなり、また客観性も増します。また、長くなる説明を簡略化できるメリットもあります。
 数字を利用するためには、数字の持つ意味を正しく理解しておく必要があります。その数字の持つ重みをちゃんと理解しておくことです。そうでなければ話の中に織り込めないからです。
21. 話の上手な人は「要約」がうまい
 話し上手になるためには、絶対に要約力を身につける必要があります。方法はいくらでもありますが、知識を身につけながら訓練したい場合、新聞の社説を読んで、その中身を一枚の紙に書き出してみるのがよいと思います。
22. 比喩を使うと分かり易い話ができる
 比喩の威力もまた要約の威力に勝るとも劣らない。話し上手になるためにはぜひ身につけたい能力の一つです。必要なのは鋭い観察力、発想の柔軟さ、多面的な視点など、いろんな能力の総合力として発揮されるもので、「こうすればうまくなる」となかなか言い切れません。身近なところでできるのは、名言集の類の本を読んでみることです。名言のなかには比喩の見事さによって残ったと思えるものがかなりあるからです。
25. 自分の声質や癖を知っておく
 「どんな話し方が気になるか」というアンケート
・声量がなく発音が悪い話し方
・声に張りがなく語尾がトーンダウンする話し方
・暗い声でよく聞こえない話し方
・早口、語尾上げ口調の話し方
・まくしたてる話し方
・必要以上に声が大きい話し方
・区切りのない話し方
このなかに思い当たるものがあったら、気をつけたほうがよいと思います。
■ 時間を無駄にしない話し方、聞き方
27. 短時間で相手を説得する方法
 話も勘所を間違えると、いくら話しても相手に通じない。納得してもらえない。相手の岩の目のようなものを見つけて話せば、短時間に相手に通じてしまう。
 相手を短い時間で説得するコツは、
論旨明快に本質に迫る話し方をする
話の細部には正確さを加味した話し方をする
相手の決断を迫る話し方をする
28. 言葉を正しく使う努力を
 話をするには、まず正しく言葉を発音すること。もう一つは話し方の基礎として、語彙が豊富でなければならない。語彙とは単語の数ではなく、単語の性格な意味と用法も含んだ言葉体系の総体を指します。
29. 相手にインパクトを与える話し方
 「呼びかけ法」
ex「戦争になれば多くの人が死にます」→「私は君たちの一人だって戦争で死なせたくない!」
 二人称で呼びかける話し方はきわめて喚起効果が高く、聞き手を引き込むことができるのです。相手に呼びかけるだけでなく、こちらの思いや意志、決意を効率よく相手に伝える方法でもある。
30. スピーチは前の話を受けて話すといい
 一般にスピーチで求められるのは、
短いこと
場の雰囲気を盛り上げること
の二つです。そのために、まず最初に、話す内容のコンテを作っておくことが望まれます。しかし、本当に詳細を決めるのは、その場になってからです。
 スピーチを無難にまとめるには、前に話した人の一言を拝借するのは臨場感があってよい方法と言えます。
 それから、スピーチの命は「締めくくりの一句」にあります。最後の一言が「決まる」と感銘、感動を与えることができます。だから、想を練るときは結びの言葉を決めて、そこへ到達するような展開に持っていくのがよいと思います。
31. 「おみやげ」を持たせる話し方を学ぶ
 人とよい関係を築き、継続していくためには、残心ということがとても大切です。
これには「おみやげ効果」を、話をするときにも意識すると良い。話のおみやげとは何か? その人が知りたがっていることを知らせる、あるいは知らずにいたことを気づかせてあげるといった形で、情報、知識、知恵、発想、考え方などを「差し上げる」のです。
 すると相手は、また会いたい、次も熱心に話を聞こうと思います。これを何度か続ければ、相手はこちらの話に熱心に耳を傾けるようになります。
33. 話のポイントは「三つ」挙げるといい
「理由は以下の三つです」
などと、論点を数字で示すのは、早く進めるにはきわめて有益な方法です。
 仮にポイントが五つ、七つある場合でも「三つ」にとどめたほうがいい。三つは頭に入りやすいが、五つ、七つになると記憶しにくいから。逆にポイントが少ない場合も「三つ」にしたほうがいい。そのほうが、頭に入りやすく納得感を与えやすい
 注意する必要があるのは、三つのポイントは同じ土俵になければならない。同じ土俵にあるとは、何かで三つが共通した要素を持っているということです。
34. 相手を巻き込んでしまう話し方
 組織への参加意識を高めるには、次の三つのことを実行すれば効果があります。
誉める
頼る
期待する
「やって見せて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」(山本五十六)
■ 人から気に入られる話し方
39. 「気に入られよう」と意識過剰にならない
 他者との良好な関わりのコツは、自分をはっきり打ち出すこと以外にないのです。
 その自分が受け入れられる場合もあれば、受け入れられない場合もある。でも、
「全部受け入れられるはずがない」
と気楽に考えましょう。
「人に気に入られようなんて思わないことに決~めた」
と開き直り、腹をくくってしまうことです。
40.秘密を打ち明けると距離が縮まる
 よい話をお互いにする、できるだけ短時間にまとめるためには、一定距離まで縮めないといめません。身近にいながら距離のある人間関係のときには、「秘密の共有」を考えればいい。
 そして相手に秘密を打ち明けさせたいなら、まず自分が秘密を打ち明けること。これで両者の距離は急速に縮まります。
41. 相手の使った言葉をリピートする
 相手をいい気分にさせ、こちらの思い通りに説得したいなら、向こうがしきりに使う言葉を拝借したほうがいい。その場合、向こうの言葉を使ったうえで、違った角度からのとらえ方などを付け加えるのがコツです。
42. 使える名言をいくつか用意しておく
 説得テクニックの一つに「引用法」があります。人を説得するのに、他人の言葉を借りてきて話す。引用する人によっては、自己のレベル以上の説得が可能になります。
 注意点としては、
引用が適切でなければならないこと
・使いすぎると嫌味になるので、最小限にとどめること
49. 後味のよい終わり方をするコツ
「終わりよければすべてよし」
 話を終わらせるときは、よい終わり方をしたいと誰もが思うはずです。これには秘訣があります。それは最後を「依頼形」で終わらせることです。
「・・・については、よろしくお願いします。」
「・・・の件については、ご検討のほどお願いします。」
 ソフトな表現の中にも、次につながるお願いをする。そうすると、相手は自分の立場を尊重されたと思い、なおかつ話の中身を反芻する。話したメッセージをあいてに伝えるにはこれほど無難で効果的な方法はありません。
■ 人から、きらわれる話し方
52. 相手を批判するときの心得
 批判するとき留意しなければならないのは、相手の面子をつぶさないようにすることです。決してしてはいけないのは、全否定ということ。相手を批判するときは、まず批判の前にあいての話の中から、肯定できる材料を探し出し、その旨を先に伝えておく。それから批判に入るようにします。
 それから一つ大切なことは、批判を批判で終わらせないこと。そのためには批判したあとに、必ず建設的な意見を付け加えておくことです。
53. 話の中身と関係なくきらわれる態度とは
 では、どんな話し方がきらわれるでしょうか?
①「声が小さい人」→自身なげに見え、情熱も伝わってこない。
②「大声の人」→周囲に聞こえてしまうこと。そういう人とは微妙な話、秘密の話ができない。
③「早口の人」→「まくしたてる」話し方になりがち。
④「精気のない話しぶりの人」→適当に聞き流したくなってしまう。
⑤「一方的に話す人」→「対話の基本を知らない」ときらわれる。
⑥「人の話を聞いていない人」→この態度が積み重なると、人はまともな話しをしてくれなくなる。
■ 自分を磨けば言葉が生きる
61. もっとメモを取る癖をつけよう
 メモを取る行為には、以下に述べる五大効果があります。
①話のネタ、発想のネタを貯蓄できること
②メモることによって、自分自身が磨かれること
③熱心に聴く姿勢は、相手に好感を持たれます
④人間関係を深めることができます
⑤メモを取ると、忘れる心配がなくなります

 メモを取る時の注意点
・「失礼ですがメモを取らせてください」と断ること
・興味のあることは突っ込んで聴く姿勢を保つが、しつこくは聞かない
・こちらからも相手の喜びそうな情報なり知識を提供するように心がける
63. デキル人の話し方の特徴を知る
 「デキル人と思える話し方は?」とのアンケート調査の結果の上位
①思わず「そうしなくてはならぬ」と衝動にからせる話し方
②柔軟に会話しつつも、最終的には自分の方向へ引っ張っていく話し方
③聞き手のレベルひ合わせて自在に上下変化できる話し方
④話し終わったあと、心がすっきりするような話し方
⑤難しいことを平易に表現できる話し方
68. たった一言で人生が変わることもある
 これからの時代は、私たちも話し方を研究して、人を説得し、人からすかれる話し方をしないと、人生はうまくいかない可能性があります。
 では言葉を操るにあたって、どんな点に気をつけたらよいか。私は次の点に気をつけて、点検することだと思います。
①余計な言葉を使っていないか
②言葉が不足していないか
③必要以上に言葉を飾り立てていないか
④相手のためになっているか
⑤自分のためになっているか

 この五点をいつも念頭に置いて、自己反省する習慣をつければ、おのずとよい話し方ができるようになります。
①の「余計な言葉」は、人と話をしたあとの自分の気持ちを考えてみれば良い。その人と別れて何か心に引っかかるものがあったら、「言いすぎたのではないか」と疑ってみる。
②の「言葉の不足」は比較的避けられる。事前に言うべき内容を点検し、最低限これだけは伝えるという項目を頭にたたき込んでおく
③の「言葉を飾り立てる」も気をつけたい。飾りすぎると、内容がぼやけてくる
④の「相手のため」は見落としがちなことですが、「ああ、この人に出会え、話ができてよかったな」と思われるような話を心がけましょう
⑤の「自分のため」も大切。話をする前に「これから話をすることはどう自分のためになるか」を点検することが大切

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